DraftSight-起動から作図の準備まで

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DraftSightはダッソー・システムズが提供している2次元CADシステムで、有償版の他に無償バージョンも提供されています。

DraftSightを使った作図までの手順をまとめてみました。

DraftSight無料版のダウンロードページはこちら

  • バージョン : 2017
  • キーワード : 図面境界, OPTIONSコマンド, RECTANGLEコマンド, 単位

ステップ0. DraftSightの作図の考え方

パソコン上で図面を作成した場合、最終的に紙に印刷することが考えられます。

DraftSightでの作図の流れとしてはパソコン上に原寸大(1/1)の図面を描いてから、それを印刷する紙のサイズに合わせて縮小するというふうになります。

そのため、作図時点では縮尺は常に1/1で作成するということになります。

この点がVectorworksやJW-Cadなどの縮尺を指定してから図面を作図するタイプのソフトウェアと違います。

ステップ1. 紙を用意する

最終的に印刷する場合、どんなふうに紙にレイアウトにするのか決めておく必要があるので、最初に決めてしまいましょう。最初に書きましたがDraftSightは1/1で作図します。そこで1/1の図面がおさまるような紙が必要です。

作図に必要な紙のサイズはこんなふうに決められます。

印刷する紙のサイズ×縮尺の分母=求めたい紙のサイズ

最終的にA3(410×297)に1/50のスケールで印刷したい場合は

 410mm×50=20,500mm

 297mm×50=14,850mm

となり、20,500mm×14,850mmの紙を用意すれば良いことになります。

ではコマンドウィンドウにopと入力してスペースキーを押してオプションを開きます。[作図設定(W)]→[動作]→[図面境界]をクリックして展開して、次のように設定します。図面境界を指定すると図面境界外での編集が制限されます。

opはOPTIONSコマンドのショートカットです。

 

 

 

 

 

 

ステップ2. 単位の設定

紙を用意したら作図で使用する単位を設定ましょう。オプションダイアログを閉じた場合はopコマンドからオプションを開きます。[作図設定]→[単位系]を展開して尺度単位をミリメートルに設定します。

 

 

 

 

 

 

 

ステップ3. 図面境界を描く

以上の手順でとりあえず作図を始めることができますがこのままだと図面境界が分からないので境界線を描きます。

矩形を描くにはRECTANGLEコマンドを使います。”Rect”とコマンドを入力してスペースキーを押して実行したら、次のように値を入力します(ひとつひとつのコマンドへの入力はスペースキーで確定できます)。

始点コーナーを指定>>0,0 

反対側のコーナーを指定>>20500,14850

これで図面境界が描かれました。

描いた境界線が見えない場合は、マウスホイールでビューを拡大縮小、ホイールを押したままマウスドラッグでビューを移動して全体を表示できます。

DraftSightで作図するための、ごく基本的な設定は以上です。これに加えて図面ごとに必要な設定を行いながら作図をします。

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