以前投稿した記事で確認行為をしたか確実にすることで、その行為を減らす方法を紹介しました。
いくつかのことは、この方法で確認回数を減らせるのですが、出来ないこともあります。
それがコンロのオンオフや水道の蛇口の開け閉め、ライターの消火などです。
この類のことについて不安になったときには、いくつかのことを思い出すだけで確認したい気持ちを静めることができます。
「確認をユニークな出来事にする」のでは解決できない理由
以前紹介した方法は、「確認をユニークな出来事にする」というものでした。「玄関の鍵閉め」や「トイレの水を流す」といったものはこの方法を使うことで1回で済ませることができました。
これらには対応できて、コンロのオンオフに対応できない理由は、多くの不安が生まれやすいことにあります。
玄関の鍵閉めは、戸を引っ張るなりすることで閉まっているという事実が手の感触として強く残ります。
またトイレで水を流した時なんかも、目の前で汚物が流れているのを目の当たりにします。それが逆流してくることってまずあり得ませんよね。だから何となく平気なんですね。
それに対してコンロのオンオフでは、何かの拍子でスイッチが入ってしまっているのではと思ってしまったり、水道の蛇口なら微妙に水が出てしまっているのでは、と思ってしまうことがあります。
何かの拍子とは、例えばガスを切ってスイッチから手を離したその拍子にスイッチを動かしてしまったのではといった感じです。
確認行為を減らすためにはそれが不必要だということを自覚する
こういった類のことに対しては、「確認行為をユニークな出来事にする」という方法は効果がありません。その確認自体が失敗しているかもしれないと心配しているのですから。
なので、今度は「確認行為を何回もすることが無意味である」ことを自覚することが、確認行為を減らす第一歩になります。
コンロであれば、今までにコンロが原因で火事になったことがあるか思い返してみることです(私はありませんでした)。あるいはスイッチを切って、目で見て、ガスの臭いがしないか確認する以外に自分にできることはないと諦めることです
蛇口から水が出ているかもしれないという懸念に対しては、まず水が出っぱなしなら気づくはずということに気づいてください。仮に気づかないレベルで水が出ていたのなら今月は水道代を余計に用意しておけば良いだけの話です。安心してください、水が出てしまっていたのなら確かにもったいないですが、多くの人はもっとたくさんの水やものを無駄にしていますから。
この蛇口の件に関しても、仮に確認したにもかかわらず水がダダ漏れだったのなら……その時は眼科に行けば良いだけの話です。
こういう訳ですから、ある一定以上(2,3回程度)の確認行為には明らかに何の意味もありませんし、仮にそれ以上の確認行為に意味があるのなら、むしろ然るべき医療機関にかかって目や耳に問題がないかを確認するべきです。
まとめ-確認行為への執着を減らすために
確認行為への執着を減らしていくことは、確認行為を減らしていくことにつながります。そしてその執着を減らすためには、確認行為を減らしていく必要があります。
10回確認しているのなら、9,8,7….と段々と減らしていくことで確かに確認行為への執着も無くなっていきます。
意識的に確認回数を減らすために、その都度次の点を思い出すと良いです。
- 自分に出来ることには限りがあるということ(出来る確認をして、それでも何かあったのなら諦めよう)
- そもそも心配していることはそこまで気にすることなのかどうか。
- 人それぞれ気にするレベルは違いますが、例えば客観的に見て深刻な事態になるかどうかを基準にするのもありですね。例えば「命がかかっている場合」や「金銭面や信用面で莫大な損害となる可能性がある場合」など。
- 今までに2,3回確認したにもかかわらず問題が起きたことがあったのか(大体の場合は無いでしょう)
ちなみに確認行為にまつわる今までで一番不思議な不安感は、「ライターが何かの振動でこたつから落ちたらその衝撃でスイッチが入ってしまって火事になるかも……」です。冷静に考えたらあり得ないし、そんなことが起きたとしたら、もはやファンタジーの世界ですよね。
家以外の蛇口の水をだしっぱにしてしまった場合、自分で確認できる場所ならいいんですが、遠くて、確認できない場合はどうしたらいいですか?
誰かとめるから大丈夫。って思えばいいんでしょうか?それでも、気持ちがそわそわするなら、電話して確認してもらえばいいのでしょうか?どうしたら、安心できるようになりますか?
こんにちは。電話して確認してもらうことで竹原さんが安心できるのなら、それも一つの手だと思います(とは言えお店や会社に電話して確認してもらうっていうのは現実的ではないと思いますが、相手が電話のしやすい人ならそういう方法もあると思います)
僕は今でも蛇口の水が心配になることはよくあります。会社でも蛇口を使いますし、お店や駅の蛇口も使います。ただ、全部に共通していることですが、「自分が使った後、1日中誰も使わないなんてことはありえない」ので万が一水が出しっぱなしでも
誰かしら気づくだろうと思って気持ちを安心させてあげるのも良い方法だと思います。もちろん「誰かしら蛇口閉めてくれる出しっぱなしでいいや」というのはダメですが( ゚Д゚)
ちなみに僕は蛇口を閉めた後には手をかざして、手が濡れてないことを確認していました。
不安なことがあれば、どうぞ遠慮なくコメントしてください。
はじめまして。両親が他界して5年ぐらい前から一人暮らししています。前から何度も確認する強迫性障害があるけど昨年9月ぐらいからひどくなりました。長引くコロナのストレスか更年期から来るものかもしれないけど特に出かける前と就寝前に戸締まりやガスの元栓はもちろん水道の蛇口が閉まっているかを何度も確認する癖がでました。家にいる時は気にならないです。出勤前に仕事へ行くのは苦にならないけど家からなかなか出れないのが辛いです。水道の蛇口閉まっているかが気になって多分30回ぐらいは確認していると思います。異常だと思います(笑)そのためバス停まで走っていつもの時間のバスに間に合わなかったりします。遅刻するので時々タクシーを利用することもあります。時間とお金の無駄遣いをしてしまいます。メンタルクリニックを受診して薬を2種類服用して副作用がでたので服用できなくなりました。友人や知人や同僚や訪問看護や生活支援など相談しました。何度閉めても同じやし逆に蛇口が傷んでしまうので回数を決めて3回にしています。閉めたらマグネットを置いて印するようにして時短できるようになりました。気持ち的に楽になりました。安心して外出できるようになりました。家に帰ると水が止まっているからほっとします。長文ですみませんでした。
河田さん、はじめまして。返信がとても遅くなってしまい申し訳ございません。長い間確認ができず、ようやく見ることができました。
戸締まり、ガスの元栓、蛇口、あるあるですね。僕も今でもやっています。
“何度閉めても同じやし”←おっしゃる通り!
周囲にご相談ができる状況があり、また河田さんご自身も相談をする意思を持って行動できるのはとても素晴らしいことだと思います。
ご自身で時短できるような対策を発見出来たのは素晴らしいことですね。そして安心できるようになれたのであればこれ以上のことはありません。
近々、サイトを一新しようかと考えていますが、またお気軽にお立ち寄りください。