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駅を歩いていたらすぐ近くで人が転倒してきました。自分の左前方に転倒してきたので、自分がぶつかって転倒させてしまったのかと思いましたが、どうもそうではなかったみたいでした。 転倒した方は60後半から70代くらいの年齢に見えました。そのまま声をかけて意識もはっきりとしていることを確認して、痛みの有無などを聞きながら外傷がないかを確認しました。
頭部、眉の付近から出血があったためガーゼを出して血が出ている部分に当てて血をぬぐっていました。少しして傷のある部分は一か所で他はたんに血がついていただけであることに気づいて、血で汚れた部分をウエットティッシュで拭いました。
血を拭いながらどこか痛みがあるところがないかを確認していました。救護中、通りがかりの人が「何かできることはあるか」「後で急変するかもしれないから見てもらったほうが良い」といった声掛けをしてくださったり、水を持ってきてくれた方もいました。結果的には大事に至らなかった(ように見えた)今回の状況でも、それらの声掛けには対して応答できていなかったように思います。手を差し出してくれた人はもしからしたら無視されたように感じられたかもしれません。
意識を失っていたわけでもなかったので、血を拭って綺麗にした後は連絡先を交換して、何か体調に変化があったら必ず病院なりなんなり連絡をしてくれといって別れました。意識もはっきりとしていましたし、単に転んだだけと言ってしまえばそれまでですが別れた後は、相手がある程度高齢の方だったこともあって救急車を呼んだほうが良かったんじゃないか、あの後倒れたら…などという考えが頭をめぐっていました。結果的には杞憂に終わりましたが。
救護中、若い男性の方や女性が声をかけてくれたのはとても助かりました。僕は体が小さいので傷病者の体を起こすのも男性が助けてくれたおかげでスムーズに起こせました。
多分、放っておいても別に大事には至らなかったんだろうと思います。ただ救護時に自分がどういう行動をするのか知れたので良い経験だったと思います。
今回の件で一番考えさせられたのは、周囲の状況に完全に目が向かなくなるということでした。倒れたのを見た瞬間意識がその人だけに向かい、自分が駅のどこにいるのか、邪魔な場所にいないのかといったことが全く頭にありませんでした。応急救護講習を受けた際、傷病者を発見した際にまず行うべきは周りの危険を確認することと教わりましたが、完全に頭から抜け落ちていました。これが道路やあるいはほかに危険がある状況だったらと考えると、もしかしたらミイラ取りがミイラになるを地でいっていたかもしれません。
一方ですぐに、無意識にバッグの中からガーゼなどを取り出すことができたのは良かったです。
後、よくホラー映画で鍵が上手くいれられなくて手こずるような描写がありますが、それと同じ感じでガーゼのパッケージが破けなくて四苦八苦していました。
ポイント
- 緊急時はまず周りへの意識が希薄になる。
- 救護時の行動は基本的に無意識で、意識的にやれていることはほとんどなかった。
- 周りの人は自分が思っている以上に優しいし助けてくれる。
- 鞄の中に減菌ガーゼ、絆創膏、ウエットティッシュを入れておくと役に立つ。
- 緊急時は普段普通にできていることができなくなる。ガーゼのパッケージを開けられない、絆創膏の袋を上手くやぶけない、とか。転んだ人の手当をするだけでこれだから、相手が意識消失、大出血なんてしていた場合はお察し。
- 今回は関係なかったけど…歩きスマホ、よそ見はやめよう。
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